ヒバクシャ署名をすすめる愛知県民の会 学習・活動交流会
日本の市民が果たす役割は大きい
愛知県平和委員会も加わる、ヒバクシャ署名をすすめる愛知県民の会は3月10日、東別院会館ホールにおいて、署名を進める学習・活動交流会を開催し150人の市民が参加しました。
呼びかけ人の花井増實氏(元愛知県弁護士会会長)は、「被爆の実相や非人道性は若者とも共有できている。若い層の署名の反応のいい。目標に向かって一緒に頑張りましょう」と呼びかけました。
記念講演は、ノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の川崎哲氏です。川崎さんは2017年、ICANがノーベル平和賞を受賞し、核兵器禁止条約採択へ貢献してきたことを踏まえ、「日本の私たちが世界に対して原爆の被害の実相を語ることが本当に大切であるし、日本の市民が世界の中で果たすべき役割はとても大きい」と話しました。
核兵器禁止条約に参加しない政府の「アメリカの核の傘」「核抑止力」というものは、北朝鮮が核保有する理由と同じであることを経過に沿って説明。「世界各地で核保有国が増えて、恐ろしい核の恐怖を作り出すのか、それとも核兵器の惨禍を再び行わない世界にするのかだ」と強調しました。
今後の課題として、①禁止条約の署名・批准の促進(被爆の実相を世界に広める)、②禁止条約の存在について広報、教育、③核の傘下国への働きかけ、④将来的に加入を視野に入れた関与、⑤核兵器の開発・製造に関係している企業への投資をやめるよう金融機関に働きかけることなど、市民運動としてのとりくみを示しました。
活動交流では、清須市で「署名の会」立ち上げについて、また弥富市からは、「市長も賛同したこの署名は、3000万署名とセットにとりくめば多くの市民から共感を得ることができる」などのとりくみが報告されました。
このとりくみは、テレビ2社が報道するなど大変注目されました。会に先立って行われた、ピースウィークとして、署名を呼びかける宣伝行動を大須商店街前で行われ、呼びかけ人の花井増實氏をはじめ27人が参加しました。