3・1ビキニデー集会 核兵器のない世界に向け、市民社会の役割が高まる

3/1 焼津市

被災64年今年の3・1ビキニデーは、2月28日の原水協集会には850人、3月1日のビキニデー集会には1800人が参加。ヒバクシャ国際署名の飛躍を確認し合いました。

基調報告で原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の安井正和事務局長は、今年の集会の意義について触れ、核兵器禁止条約の実現や、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞に示されるように市民社会の役割が飛躍的に高まっていると強調しました。

行動提起として、①4月のNPT準備委員会、5月の国連ハイレベル会合、国民平和大行進、7月7日の核兵器禁止条約の採択一周年、8月の原水爆禁止2018年世界大会から秋の国連総会を、運動の節目にして、「ヒバクシャ国際署名」の前進に全力をあげること、②被爆の実相普及を進めるとして、被爆者の証言を聞く会、原爆展の開催、被爆組写真を贈る運動にとりくむこと、③日本政府が禁止条約を支持するよう、すべての議員に働きかけることなどが呼びかけられました。

オール沖縄会議現地闘争本部長代行の安次冨浩さん、沖縄県東村高江住民の安次嶺雪音さんが、沖縄の米軍基地の現状と辺野古新基地建、設阻止のたたかいを特別発言しました。

愛知からは、ビキニデー集会に97人が参加。愛知県代表団の活動交流会では、市長がよびかけて平和首長会議の署名の宣伝行動(尾張旭市)、市長が平和首長会議の署名を全議員によびかける(大府市)など運動が前進していることが交流されました。平和委員会は、ブルーインパルスの飛行を中止に追い込んだ運動を報告し、注目を集めました。

愛知の参加者からの分科会報告

第一分科会

2月28日、日本原水協全国集会ビキニデー第一分科会に参加しました。分科会のテーマは「ヒバクシャ国際署名」をひろげようで全体60名、愛知からは四名が3時間熱心に討議、交流し、15名が発言、愛知は私を含め二名が発言しました。

討議では、国連採択とICANのノーベル賞受賞という画期的な意義と、1955年8月の第1回原水爆禁止世界大会時に達成した有権者の過半数3200万筆に遠く及んでいないことが明らかになりました。

その主たる原因は当時の労働者の職場環境や有権者の生活実態にあります。私たちは、いま、市民共闘や他団体の共闘にさまざまな要求実現に全力をあげています。又インターネットに振り廻されています。討論ではこの辺りが苦悩の発言としてたくさんだされていました。

ヒバクシャ国際署名も、原水協や世界大会の組織づくりと結合し、新しい発想で取り組む事が大切と強く感じました。希望として3000万署名と結合、楽しみと結合などの活動も若い人から出されていました。(年金者組合・西岡久男)

 

第三分科会

ビキニデー第三分科会に参加しました。9条改憲許さない、沖縄と連帯し、非核平和の日本をと、意見を出し合いました。最初の発言は沖縄から、憲法を守ることは沖縄を守ること。辺野古基地建設は、現在一部分の建設にとどまっていて戦いはこれからと決意が。知事選では全国の支援をと。

3000万署名、被爆者国際署名の取り組み報告では、二つの署名を切り結び工夫して取り組まれていることが特徴でした。戦争できる憲法にしていいですか、核をこのままにしていたら必ずヒロシマ・ナガサキの事態が世界のどこかで起きる。これを食い止めたいと二つの署名をと訴えている。「核戦争は嫌い」、こんな声を感じました。

 

特別企画・パネル討論 北朝鮮と核問題 非核平和のアジアをめざして

2/28 特別企画

いま最も熱いテーマで、イ・ジュンキュ氏(韓国)、ジョセフ・ガーソン氏(米国)、川田忠明氏(日本平和委員会)の3氏がパネリストを務め、北朝鮮、米国間に高まる緊張と私たちの課題について語られました。

イ氏は米国も北朝鮮との対話路線の意向を見せておりここに緊張緩和のチャンスがあるとし、ガーソン氏はトランプ政権への外交的解決が失敗すれば戦争につながる危険があると強調しました。川田氏は北朝鮮問題を改憲に利用しようとする安倍政権の姿勢が、日本を米朝両国の戦争に巻き込んでいくおそれがあると語られました。

質疑応答や参加者発言もあり、ヒバクシャ国際署名の推進が米国と北朝鮮にも大きな圧力になり、3000万署名と併せて大きく取り組む事の重要性が鮮明になった分科会でした。(愛知民医連・島崎宏行)