ガザでの虐殺やめよ!緊急学習会
愛知県平和委員会は、11月5日、愛知県アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会と共催し、「イスラエルはガザでの虐殺やめよ―パレスチナ問題緊急学習会」をあいち民主会館で開催しました。講師は、立命館大学生存学研究所の金城美幸さんです。質疑合わせて3時間、熱のこもったお話をいただきました。
金城さんは、今回の事態に対して、「問題は10月7日に始まったのではない。この日、ハマスらがイスラエルへの攻撃を開始した。その背景には長らくのイスラエル側の暴力があった。ハマスは設立時、パレスチナ人の非暴力抵抗運動の担い手の一つだった」と切り出します。
そして、「問題の根源を忘れない」として、「100年間にわたるパレスチナの植民地化、16年間のガザ封鎖を見過ごしてはいけない」と話します。金城さんは、10月13日の地元人権3団体の声明―「ガザが完全に封鎖され、水もエネルギーも届かない。ジェノサイドが差し迫っている」と紹介し、「ハマスをひたすら悪魔化するような言動に惑わされず、本当に抑圧された人の側に立つことが必要です」と訴えます。
加えて金城さんは、「私たち自身が、過去の植民地主義をきちんと批判してきたのか、沖縄、在日朝鮮人やアイヌの人々への差別、入管の問題など、自国の中での問題にも共通の課題があるのではないか」と問題提起します。
「1947年国連でのパレスチナ分割決議では、パレスチナ人の民族自決権を否定する内容となり、国連での出発点が非常にゆがんだ形でスタートした。その影響で、問題を複雑化させてきた。私たちは国際法に飛びついてしまいたくなるが、より重要なのは、パレスチナ人自身が何を求めているかです」と強調しました。