愛知県原水協定期総会が開催される 若者気候訴訟から学ぶこと

2月23日、愛知県原水協2025年度定期総会が民主会館にて開催され、団体、地域などから42名の参加がありました。
記念講演では、樽井直樹弁護士が「若者気候訴訟について」と題し、2024年8月に16名の若者がJERAなど火力発電事業10社に対し、科学が求める水準に基づいてCO2排出の差し止めを求めて名古屋地裁に提訴した内容と、その中で原水爆禁止運動として学ぶべきだと感じたことを語りました。
これまでに2回の口頭弁論が行われ、160人が傍聴に訪れたことなどから、「若者の中では気候変動に対する危機感、未来への不安は強く、この訴訟を未来の自分たちの権利を守る『人権』の問題として捉えている」と話しました。そして、「核戦争になってしまえば全てが無くなってしまう。核兵器廃絶を自分の権利の問題として感じてもらうことが大切」と語りました。

佐竹事務局長より2025年の運動方針の提案があり、被団協のノーベル平和賞受賞の意義を語りながら、3・1ビキニデー、あいち平和行進、原水爆禁止世界大会、あいち平和のつどい、などの取り組みを節目に、戦後・被爆80年の年に反核平和の声を広げるとともに、自治体や次の世代への働きかけを進めていくことが提案されました。
討論では、各団体・地域の活動が報告されました。私教連の湊さんからは、私教連は戦後80年企画を各校1企画行う方針を掲げており、椙山では「被爆クスノキ」の植樹を計画していること、他の学校でも沖縄の問題や日本の戦争加害の問題など色々な取り組みが計画されていることなどの報告がありました。