「国家全体を破壊されないために声をあげないと」ウクライナの市民とともに130人がパレード

2月24日、日本ウクライナ文化協会のよびかけで、「ストップ・プーチン」などを掲げ、平和を求めるパレードが行われました。毎月、名古屋の繁華街でスタンディングをしている、県平和委青年学生部も関わっている「Peace For Ukuraine」の仲間も参加しました。
パレードの後の集会では、文化協会の役員の方が、「世界中のウクライナ人は、終わりの見えない戦いの中で希望が薄れつつあります。大国であるロシアとウクライナとの戦いは対等ではありません。様々な国からの支援があっても、時として孤立無援の状態に追い込まれます。最後まで祖国と家族を守り続ける勇気の根底には、国家全体を破壊されるという恐怖があります。安全な場所にいる私たちは、声をあげられない人のために声をあげ、命を落とした人々のために生き続けなければなりません。そして、ウクライナの伝統を守り、歴史や文化を継承していく使命があるのです。戦場の戦士があきらめないように、私たちもあきらめてはいけません。強くなり、助けを必要としている人々のために力を尽くす方法を模索し続けなければなりません」と訴えました。
▼「同じ時代に生きるひとりの人として、沈黙せず、声をあげ続けようと思います」
翌25日、日本平和委員会オンライン学習会で、愛知県青年・学生部の澤村さんが3年間の活動を振りかえって発言した内容を以下に紹介します。
3年前のウクライナ侵略から名古屋市栄で抗議のスタンディングスピーチを行ってきました。月1回の行動をしてきて、1月末で29回目でした。
「侵略抗議」という一致点で行動していますが、スピーチの内容は様々です。人道支援だけでは負けてしまう、武器支援も必要、中国やロシアを汚い言葉で批判、ギター弾き語り、トランプ大統領就任に対する不安、避難民の雇用の場としてオープンしたウクライナ料理レストランの紹介など、参加者がそれぞれの視点から語ってきました。
昨日行われたウクライナ文化協会のデモと集会でのスピーチで、そのヒントとなる発言がありました(冒頭記事参照)。「祖国全体が破壊されるかもしれない恐怖」という言葉に「戦争」の実態とウクライナの現状が表れていると感じました。いつの時代も戦争によって犠牲になるのは、一市民です。一番犠牲者になり得る市民が戦争反対の声をあげずに、他に誰が声をあげるのでしょうか。当事者のウクライナの方が言うのだから、私も声をあげることは間違っていないと励まされたような気がしました。この現状を知ってしまったからには、同じ時代に生きるひとりの人として、沈黙せず、声をあげ続けようと思います。