ブルーインパルスの展示飛行を阻止!

長年の草の根運動がついに実る

3/3 6機編隊で飛行する輸送機

ブルーインパルスの展示飛行をやめさせる会が、ブルーインパルスと前航空自衛隊小牧基地司令を告発して20日後の2月16日、小牧基地ホームページで、今年のオープンベースでは「本年はブルーインパルスの展示は実施されません」と発表されました。小牧基地や関係自治体への申し入れ、署名活動、告発。これまで3年間の運動が結実した瞬間でした。

今回の告発を通じて、住民とともに運動を広げていく重要性を感じました。ブルーインパルスの展示飛行をやめさせる会の代表は、春日井と小牧の住民代表でした。告発による委任状は短い期間でありながら388人に上りました。しかし、その数にとどまらない住民の切実な願いがあります。防衛省が総合的な判断からブルーインパルスの展示飛行の中止を決めたとのことですが、告発したことが大きな力となったことは間違いありません。この運動の成果に確信を持とうではありませんか。

一方で、引き続き、航空自衛隊小牧基地の自衛隊機の飛行に目を留めておく必要があります。オープンベースでは、C130輸送機6機が編隊飛行であるデルタフォーメーションをしたり、F2戦闘機が急旋回したり、KC767による空中給油の模擬飛行を行うなど、危険な飛行が行われました。安倍政権が戦争する国づくりを進める中、小牧基地の訓練も激化しています。今後も住民の命、暮らし守るため、頑張ってまいります。

 

平和憲法下で作られた

3/3 空中給油の模擬飛行

3月3日小牧基地航空祭でブルーインパルスの飛行がストップしました。これまで中止を求めてきた、世論と運動の結果と言えるのではないでしょうか。

これまで、地元住民をはじめ2市1町の首長が明確に反対を貫いていたことや、飛行中止の署名運動を行ってきたことも大きくかかわってきていると思います。同時に、人口密集地などの上空で曲技飛行を禁じる航空法91条を活かして、昨年2017年に行った許可申請のない曲技飛行は航空法違反!、として地元住民のみなさんなど388人が名古屋地方検察庁に告発したとりくみが、大きく影響していると言えます。

これは平和憲法の下でつくられてきた法律(航空法)によって生み出した、大きな成果と言えます。ブルーインパルスの飛行目的を自衛隊は「広報活動」と位置付けますが、この広報活動のために、周辺住民の命や安全が脅かされてきました。憲法で言う「国民主権、平和主義、基本的事件の尊重」は、航空法では「人口密集地などの上空で曲技飛行を禁じる」と記され、それは相手が自衛隊組織であっても主権者の命を守るという大原則が貫かれているということです。

いま、安倍首相による9条改憲が進められようとしていますが、あらためてこれを許さない運動が必要と感じます。