ブルーインパルス曲技飛行は航空法違反 不起訴処分不服申し立てに151人

11/19 司法記者クラブ

航空自衛隊小牧基地周辺に住む住民などでつくる、「ブルーインパルスの飛行をやめさせる会」は11月19日、2017年3月に開催した航空祭でブルーインパルスが許可を得ずに曲技飛行などをしたとして、航空法違反と告発し、名古屋地検が不起訴処分としたことに、処分は不当として周辺住民151人が検察審査会に審査申し立てを行いました。

申し立て文では、ローアングルテイクオフ、チェンジオーバーターン及びダブルナイフエッジが「曲技飛行」にあたるかについて嫌疑不十分とした名古屋地検は、「国土交通省と防衛省との覚書で「曲技飛行」は「見張りと回避動作が困難な飛行」とされているが、上記各飛行は、回避動作の困難性が全くないとはいえないが、困難であると言い切ることはできない、白であるということはできず灰色であるが、嫌疑が十分とはいえない」とのことでした。申し立てでは「しかし、ローアングルテイクオフは、離陸を行う場合などではない。最低安全高度以下の超低空飛行を行っており、航空法81条に違反する。また、航空法等の規定、趣旨からすれば、ローアングルテイクオフ、チェンジオーバーターン及びダブルナイフエッジは曲技飛行といえ、航空法91条1項に違反する」と主張しています。

名古屋北法律事務所の長谷川弁護士は「告発後の航空祭では私たちの指摘した曲技飛行について、小牧基地は行うことができてこなかった。私たちの指摘が注目されている」と話し、愛知県平和委員会矢野事務局長は、「国交省と防衛省の覚書によって、法律が無視されることはあってはならないことだ。きちんと審議してほしい」と話しました。春日井市に住む吉良さんは「人口密集地で事故が起これば取り返しがつかなくなる。そのような航空法の趣旨に沿ってほしい」と訴えました。