F35組み立てと整備拠点について国会審議で明らかになったこと

国会で2月26日、共産党本村伸子衆議院議員が質問に立ち、F35戦闘機と組立と整備拠点の問題にかかわって質問を行いました。その要旨をお伝えします。

小牧基地で試験を行うF35戦闘機

▼試験飛行は、国内組み立て初号機と2号機で、約10回実施している。1機につき4回程度が行われている。

▼2017年6月20日、試験飛行を行ったF35戦闘機による緊急着陸があった問題について。機体の冷却系統の部品不良が原因として、該当部品の交換を行った。

▼米国防総省報告書では、F35戦闘機の重大な276の欠陥があるとの指摘がされている。ブロック3Fというソフトウェアの2欠陥を指摘したもの。2018年1月時点で主要なものは改善したと表明していると聞いている。日本のF35にこのソフトの導入の予定をしてない。

▼試験飛行については、愛知県に伝達後、周辺自治体へ連絡。石川県小松市へは直接説明しているが、小牧基地周辺2市1町へ直接説明していないことについては回答なし。

▼試験飛行の際の所属・保有者について。三菱で組み立てが終了後、自衛隊に納入。その後米空軍の管理下のもと試験飛行は実施されている。6月20日緊急着陸の際には「米国政府所属F35が緊急事態を宣言し着陸した」と関係自治体にFAXされているが、いったい、米国政府、米軍、日本政府など、どこが保有しているか明らかにするよう迫ったが、明確な回答はありません。

▼事故を起こした際は、警察、消防などの調査はどうなるのか?米軍保有の機体であれば、日米地位協定で日本側の調査ができなくなるが?アメリカよりも先に回収できるか?「一概に答えられない」と回答せず。

▼2月21日ロイター通信「35Aを20機追加、35Bもアメリカ側と協議に入った」と報道について、→決まっていないので答えられない。

▼整備拠点について。29年度までに105億円、30年度案を加えると113億円。夏ごろまでに運用を開始する。
以上質疑の要旨です。4月5日にも質問をしており重要点などありましたら、再度掲載したいと思います。