怒りと不満のエネルギーを感じる 岐阜基地爆音に怒りの声・声・声

1月21日、愛知県平和委員会は岐阜県平和委員会とともに、岐阜基地周辺住民を訪問し、基地の爆音被害について聞き取りを行いました。すでに行った周辺住民アンケート(19年5月、350人回答)をもとに、生活に影響を及ぼすなどの記載をしていた滑走路近隣の人の自宅を訪問しました。

基地に隣接する場所に住む50歳代の女性は「夜も朝も、戦闘機の騒音でうるさい。窓などの防音工事をしても、屋根づたいに響いている。滑走路脇なので戦闘機が発進するときは、本当にうるさい」と語ります。滑走路の着陸側周辺に住む80歳代女性は「昔からここに住んでいる。時代が経過するにつれて、戦闘機の騒音がうるさくなっているように感じる。防音工事をしたがうるさい。しかし近所は工事さえもできてない状況だ。テレビはノイズがはいる。せめて、コースを少しずらして、工場地帯の上空を飛行できないか?」などの切実な声が寄せられます。戦争体験のある80歳代女性は、「防音工事をしても全く関係ない。免除されていたNHK受信料が引き落とされて頭に来ている。この地域は、沖縄と同じ」と怒りの声も寄せられます。

戦闘機が真上を飛ぶという80歳代の男性は「のんびりしていていい場所だと思い、家を建てたが、ひどい騒音に『こんなはずではなかった』と思っている。周辺の人も含めて泣き寝入りしているが不満に思っている」と語ります。

この日の行動は、愛知岐阜両県から8人が参加し、2グループに分かれて訪問しました。予想を超えて全ての家で対話がはずみました。最初は、冷たい対応もあるのではないかと思う参加者もいましたが、「よく来てくださいました。ありがとうございます」、「本当なら、住民である私たちが声を出さないといけないことを、努力していただきうれしいです」との反応でした。怒りと不満のエネルギーを感じる行動となりました。

参加したメンバーは「自衛隊の賛否を超えて、怒りを感じた。もっともっと対話できると思う」「この声を活かして、防衛省に働きかけたい」「自治体に住民の声に寄り添って基地に働きかけるよう要請したい」などの声が確認されました。