第23回小牧平和県民集会に350人 F35戦闘機・整備拠点化を許さない声大きく

10/6 小牧市

10月6日、小牧平和県民集会が開催され350人が声をあげました。有事法制とその具体化を許さないためにとスタートし今年で23回目を数えます。

集会では、F35墜落後の試験飛行が再開され、これまでに体験したことがないような爆音に周辺住民からも声が上がっていること、整備拠点化によって米軍基地のない愛知に米軍機が飛来することへの不安が広がり、曲技飛行告発の不当な名古屋地検の不起訴が行われる中で開催されました。集会では、野党の共闘も追求し、従来より参加している共産党本村衆議院議員に加え、立憲民主党近藤衆議院議員からのメッセージ、また地元小牧市の立憲会派の議員も参加するなど、共同の広がりもみせました。

開会のあいさつをした望月尾中労連議長は、「C130輸送機の海外派兵を許さないということで始まったこの集会、いまリージョナルデポによってその危険性が増そうとしている」と語りました。本村衆議院議員は整備拠点について「防衛省は住民に理解してほしいというが、何も説明していない。これでは理解できない」と批判しました。

閉会あいさつを行った高橋理事長は、歴史を改ざんする安倍政権の姿勢を痛烈に批判、安倍政権のあとに菅(現官房長官)に引き継がせない運動を呼びかけました。集会後、名鉄小牧駅に向けてパレードを行いました。

米軍基地の街・岩国からの告発

10/6 岩国市 吉岡氏

「今や岩国は、米軍の使い勝手のいい兵站基地になろうとしている」――集会のメインスピーカーとして招かれた、山口・岩国平和委員会の吉岡光則事務局長は、米軍基地の街・岩国の実態を告発しました。

監視活動の中で、青森県沖で墜落した自衛隊のF35戦闘機を引き上げた船が岩国に入港した後、何処かへ出港するのを見届けます。吉岡氏は、「そのままアメリカに行ったのでは」と推測するのです。また、空母化される「いずも」「かが」に搭載するF35Bを、自衛隊が配備するまで米軍機を搭載するとの発表に、「日米同盟はやりたい放題」と糾弾しました。

この日、広島・呉では「かが」空母化に反対する集会が開かれていて、吉岡氏は「一つの矛盾ではあるが、F35が各地のたたかいを結んでいる」と語ります。

最後に、日米地位協定に関連して、山口県議会での興味ある出来事を披露しました。山口県内での米軍の犯罪について、昨年度は11件あり、その全てが不起訴になっていることを山口県警が明らかにしたのです。吉岡氏は、県議会でのこうした県警の発表そのものが異例であり、「(米軍の横暴に)日本の警察さえ怒っているのではないか」と述べました。整備拠点化によって、私たちに関わってくる問題を示してくれるような発言に身が引き締まりました。

立憲民主党 近藤昭一衆議院議員からのメッセージ

小牧平和県民集会にお集まりのみなさんこんにちは

みなさんの平素からのご活動、ご奮闘に対し心から敬意を表し、ご挨拶を申し上げます。

この夏の参議院選挙は、市民と立憲野党の共闘で、改憲勢力の3分の2は阻止できたものの、野党の早期の臨時国会召集要求にも耳を傾けない現政権には、問題が山積しています。改めて、日本の政治状況の厳しさを痛感します。今ほど、憲法9条を守り、活かすことが重要な時はありません。

未来を考え、地域を守るために多くの力を結集し、あらゆる行動で「安倍政権NO!」を示して頑張りましょう。