東南海地震犠牲者を追悼する集い
12月7日(木)県平和委員会は、医療法人名南会、国民救援会名古屋南支部とともに2023年東南海地震犠牲者追悼式を開催しました。
この集いは、1944年12月7日、東南海地震で、三菱重工名古屋航空機製作所で戦闘機を製造していた関係者51名と、韓国から強制連行され日本で働かされていた韓国人6人の方が犠牲となった問題について開催しているものです。
工場跡地であった日清紡に1988年追悼碑を建立してから35年、めいなんふれあい病院に移設して11年が経過しました。今年の集いには、当時の体験者である神野一雄さん、銘盤に刻印した方のご子息である北条献示さんをはじめ、立憲民主党、日本共産党、社民党からあいさつ、メッセージが寄せられました。
不戦の誓いをし、再び過ちを犯さぬよう「悲しみを繰り返さぬよう ここに真実を刻む」という記念碑のメッセージは、現在の「戦争する国づくりをすすめる」政府とたたかう私たちにとって、先人たちの命を懸けた遺言と言えます。
管理団体を代表しあいさつを行った名南会名誉副理事長早川純午さんのメッセージでは、「ウクライナ、ガザの惨状を目の当たりにして戦争をやめよの声を上げ続けたい」「碑文にあるとおり、歴史の真実と教訓をしっかり学び、憲法を守る運動を一層強めたい」と述べました。
体験者の神野さんは、犠牲になった方の数のみかんを持参。韓国の少女に向けて「可哀そうにな。辛かったよな」と声をかけます。
名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会の共同代表の髙橋信さんは、大軍拡によって対立と緊張が高まるもと「私たちの行動は、市民同士の連帯と信頼を強める。そこに歴史を語る深い意味がある」とあいさつしました。
最後に地震が起きた13時36分に黙祷をし、参加者全員が記念碑に献花をしました。