被爆者が生きているうちに、「核兵器のない世界」実現を 愛知県原水爆被災者の会(愛友会)総会
5月25日に開催され、午前中の議事では、ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟弁護団の樽井弁護士から、最高裁のたたかいの意義について報告がありました。長崎の松谷訴訟での最高裁決定(2000年)が、その後の原爆症認定に大きな影響を与えたことから、高井ツタエさんと広島の被爆者の上告事件の裁判勝利が、原爆症認定における要医療性の運用、厚労省の被爆者行政を、被爆の実相にそった内容にかえさせる大きな力になると話されました。つづいて平和ゼミナール出身のえいちゃんの大道芸の披露で楽しみました。
午後の総会では、まず、役員みんなが高齢となって思うどおりに動くことが困難な中でも、ヒバクシャ国際署名の推進、被爆の語り部活動、相談活動などに取り組んできたことが報告されました
活動方針では、方針のトップに「1日でも長生きするために」と提起されています。被爆体験を受け継ぎ、被爆者がいきているうちに、「核兵器のない世界」を実現したいと思います。ほんとうに被爆者の皆さんは世界の宝、長生きをしてほしいと思います。そのほか、被爆体験を残すこと、原爆犠牲者慰霊の取り組み、相談活動の充実、原爆被害の国家補償を求める取り組み、核兵器のない世界をめざす取り組み、そして、みんなが楽しく参加できる愛友会めざしてなどの方針が報告されました。今回の総会では、2世の方の発言が目立ちました。愛友会活動の平和運動全体で支えていきたいと思います。