毎日、感動と驚きの連続! 核兵器禁止条約(TPNW)第2回締約国会議に参加して

ニューヨーク 国連本部

歴史的な核兵器禁止条約第2回締約国会議に立ち会えてよかったなと思っている。

発言のなかで、インドネシアが直前に批准したことが報告され、満場の拍手。ドイツやノルウェー、オーストラリア、ベルギーなどがオブザーバーとして参加し発言。締約国のうち59か国、オブザーバーが35か国は、禁止条約が発効して以降の前進を実感するものとなった。なかでもドイツは、立場は異なるとしつつも、「核兵器のない安全な世界に進む方法に関する議論にかかわっていきたい」と述べ、非人道性の面では協力する立場を表明し、感動した。被害者支援と環境修復を財政的に援助する「国際信託基金」の設立に向けた指針作りも決定された。議論するだけでなく、実効あるものにする、その力強さを感じた。オーストリアのクメント大使は「核兵器禁止条約は前進している。国際情勢を発展させているのは、核兵器禁止条約だけだ」と面談で話されたが、まさにその通りだと感じた。

一方、非人道性に関する討論では、アフリカ中部の国、赤道ギニアが「核攻撃を受けた日本がどうして核保有国の抑止政策を支持できるのか」とただした。広島の湯崎県知事は、「私たちも当惑している」と述べた。核保有国と、そして日本政府を追い詰めているなと実感。日本被団協として面談に同行した際、志野全権大使は、「禁止条約は重要な条約だ。このことは政府の共通見解だ」「私は(禁止条約に)参加してもよいと思っている」と発言した。こうしたコメントを発する事態にまでなっている。おかれた現状、その矛盾を垣間見ることにもなった。

採択された宣言は、大きな成果だと思う。募金が多く寄せられたこともあり、期待に応えるべく、成果を広く共有し、力にしながら、日本政府が禁止条約に直ちに入るよう求める行動に強めたい。