ピースエッグIN北海道 平和のうちに暮らしたい~日本国憲法の使い方~

10/14 北海道日高町

青年が平和について学び語り合う、青年のための平和ワークショップ、ピースエッグIN北海道が10月12日~14日に日高町で開催されました。メインテーマは「Challenge×Change=PEACE」全国から70人が参加し、愛知からは、学生会員の秋野さんが参加しました。多くの方々から暖かいカンパをいただきましたことを御礼申し上げるとともに感想を掲載します。

今回、Peace Egg 2019 in 北海道参加にあたり、援助してくださったみなさん、エッグを開催していただいたみなさん、感謝しています。

私がピースエッグで学んだことは、人権、憲法は私たちが不断の努力をして、守って使っていかなくては、侵害されていくということです。私は、私たち一人一人が住みやすい町にしていくには、憲法や人権を学習し侵されているところがあれば、声をあげていかなければならないと思いました。

メイン企画「平和のうちに 暮らしたい ~日本国憲法の使い方~」では北海道の恵庭事件の学習をしました。恵庭事件とは、恵庭町の自衛隊基地で行われる演習の射的音に悩まされた酪農家が自衛隊基地内の演習用通信線を切断して、自衛隊法121条(防衛用器物損壊)違反に問われた事件であります。

しかし、酪農家の野崎さんは自衛隊から被害を受けていました。まずは、騒音の被害、幼児は騒音で怯え、野崎さんの母は体調不良で札幌に移住を余儀なくされる。さらに、騒音により牛が暴れて鉄条網にぶつかり死亡、流産、早産、乳量が低下。牧場に流れる茂漁川に土砂が混じり氾濫し生活用水、牧場用水が不足、川に設置していた自家発電機の故障に電力が不足していた。

これは生存権を確実に侵している。野崎さんは、自衛隊が生存権を侵しているとして、裁判で闘った。判決は被告人(野崎さん)を無罪としたが、原告(自衛隊)は違憲と判断されなかった。裁判所は憲法判断する必要はなかったとし、自衛隊の違憲には触れなかった。このように、国にとって都合の悪い事実はねじ曲げられてしまう。私はこのような状態では本当の平和はこないと思います。

現代でも、消費税の増税は国民の意見が無視されて、強行されています。これは大多数の国民の意見、人権を侵害していると思います。このような状況だからこそ、私たちは、団結し、話し合い、私たちの暮らしやすい国について考えていく必要があると思いました。