4年ぶりの日本平和大会 大軍拡許さない交流と発信の場に

11/12 鹿児島市内 岐阜三重の仲間と共に
11/13 種子島をデモ行進

日本平和大会鹿児島は、2019年以来の4年ぶりにリアル大会として開催され、会場参加は約900人、オンライン参加は約300件でした。愛知からは現地に12名が、オンラインによる視聴会は8ヵ所で開催されました。

大会は、ガザでの虐殺を許さず、戦争やめよ、の声を国内外に大きく発信した大会としてとりくまれました。閉会集会では「この国際的世論を高めるために、9条を持つ日本でこそさらに大きく発信しよう」との呼びかけがありました。

大会は、大軍拡・『戦争国家』づくりストップ!軍事費を暮らしに回せ、憲法9条活かした平和外交で、非核平和のアジアを、国連憲章守れ!ロシアは侵略中止せよ!一刻も早い停戦を、スローガンとして開催され、来賓あいさつとして、沖縄県玉城デニー県知事、立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組、参議院会派沖縄の風などの、国会議員からビデオメッセージが発信され、大軍拡を許さない結集がなされました。

大会では、韓国をはじめ平和を求める諸国の人々と連帯し、軍拡競争をやめ、北東アジアに平和の枠組みをつくるための取り組みを交流しました。11日のつどい、12日の分科会では各地各分野のたたかいが交流されました。岸田政権の進める大軍拡・大増税を打ち破る豊かな経験が示されました。

馬毛島基地ストップ!のたたかいと交流

3/13 種子島の港は工事船が接岸されていた

年間130日、1日180回に及ぶ訓練が深夜3時まで行われる予定―種子島の12㎞沖にある馬毛島に、米空母艦載機の訓練場が作られようとしています。11日の学びと交流のつどいでは、「馬毛島基地建設に反対する市民の会との交流」で、「反対する市民・団体連絡会」の前園美子副会長が、現地で進む住民分断・自然破壊の現状を報告しました。

 工事による影響は、漁民らの漁業権放棄による収穫と生活の不安、工事関係者の住居確保のための住民追い出しと住居費の高騰、更に労賃や海上運搬費の高騰(1日3万円・8万円)による混乱、治安の不安もあげます。前園さんは、何よりも有事になれば真っ先に攻撃対象になる危険を訴えるのです。

 13日のオプショナル企画・種子島での「種子島と全国の交流会」には、島民30人を含む20都道府県から130人が参加しました。全国から、多くの檄布や募金が寄せられています。主催者のあいさつで千坂事務局長は、「馬毛島だけのたたかいではない」と述べて、①民主主義を守るたたかい、②平和を守り、日本に戦争をさせないたたかいであると強調しました。

 地元からは、自然豊かな漁場の漁業権を代替漁場を求めることもなく、放棄した漁業組合への怒り、変わり果てていく馬毛島の姿に心を痛める発言が続きます。「たたかいに勝つためには粘り強くあきらめないこと」と、集会後、参加者は横断幕やプラカードを手に、港までパレードしました。

愛知の高校生の感想

平和大会の3日目に、隣の馬毛島に米軍も使う自衛隊の基地が建設されようとしている種子島に行きました。

種子島での集会で地元の方のお話を聞くと、漁師さんや農家さんが、もとの仕事をしなくなって、お金が稼げるからと基地建設に協力しているといいます。でも基地建設の仕事は基地ができたらなくなります。そのあとの種子島がどうなるのか心配です。

もし基地ができたら、米軍の訓練は深夜3時まで続くといいます。そうなったら安心して静かに眠ることもできなくなります。

鹿児島市内に帰るとき、地元の方が港からプラカードや手を振って温かく見送ってくださいました。本当に目頭が熱くなり、絶対に基地建設をとめないといけないと思いました。