愛知憲法会議が総会 日本国憲法の平和主義を力に

自由と民主主義と平和を守り育てる憲法の精神を実現するために行動する愛知憲法会議の第53回総会が、2月3日、民主会館で行われました。議事に先立って、長くパレスチナ支援に関わってきた清末愛砂室蘭工業大学大学院教授が、記念講演を行っています。

「始点は(ハマスによる攻撃の)10月7日ではない」―2006年のパレスチナ評議会選挙で勝利したハマスに対して、イスラエルの「封鎖」という名目の「占領」が始まりました。清末さんは、「封鎖下のガザで起きてきた構造的暴力の背景は、ハーグ陸戦条約がいう占領の下でなければ説明できない」と述べてイスラエルが行っている行為は、シオニズムによるアパルトヘイトであり、「まさにジェノサイド」と糾弾します。

「日本政府がすべきこと」として清末さんは憲法学者らしく、日本国憲法が謳う「平和的生存権」(前文)と「国際法規の遵守」(98条2項)に基づいて、「法の秩序が破壊されていることを問題化し、国際法違反に加担しないように行動すること」を訴えるのです。

総会は、「憲法会議の存在意義を確認し、活動体制を強化する」旨の運動方針を採択して幕を閉じました。