日本平和大会・沖縄に1100人 愛知から青年2人、学生3人を含む27人

11/9 沖縄県庁前

11月8、9日、沖縄県で開催された日本平和大会に全国から約650人など1100人が参加しました。辺野古新基地建設・安倍改憲・「海外で戦争する国づくり」の阻止、オール沖縄に学んで市民と野党の共闘の前進・発展で安倍政権を退陣に追い込もうと、学び討論し確認し合いました。
愛知県からは学生3人、青年2人を含む、代表27人が参加(目標40人)しました。大会全体として①沖縄の実態が全土に広がりその矛盾が大きくなっていること、②辺野古の新基地建設は、軟弱地盤の問題性など建設は不可能といってもいい状況であることなどを、現地調査や各分科会などを通じて深めました。

平和大会に向けて、安保・基地の問題を広めようと、8月小牧集会学習会、9月地位協定問題で布施祐仁氏、10月に地位協定米軍基地問題で小泉親司氏の講演会、また、昭和区、一宮、尾張旭市、緑区、あま東部、港区、守山区で学習会を開催し、安倍改憲の根本に安保があることを学び広げてきました。

これらを通じて6人の方から入会4人、新聞購読4部増やすことができました。30代の青年は「沖縄のことは関心を寄せていましたが、実態を見てそのひどさを目の当たりにしました。実態を見ていくことが大切ですね」と入会しました。今後の安保・基地の問題を日常的に広めていきましょう。

分科会報告 特別企画

辺野古新基地建設阻止と普天間基地撤去の分科会に参加しました。
分科会の報告者は稲嶺進・加藤裕・中村司さんの3人。最初に稲嶺さんが発言し「辺野古は非暴力でたたかい続けてきた。大浦湾側は超軟弱地盤と90㍍もの深さで、全く埋立てはできない。市の権限である美謝川の流路変更も建設派の市長でもできない。辺野古新基地建設は普天間基地を返す前提ではない。政府は真実抜きに政治的なすり替えに終始してきた」と厳しく国の姿勢を批判しました。

いつも温和でキャンプ・シュワブの座り込み現場で指揮を執っている沖縄統一連代表の中村司さんは、辺野古と大浦湾はラムサール条約で保護されている貴重な自然である問題を強調しました。
加藤弁護士は、「三権分立」のはずなのに、翁長知事が埋め立て承認取消処分を行って以来続く国と裁判所の動きの不自然さ(癒着?)を指摘して、「法の支配が崩れている。最高裁も含めて『おかしい』と声をあげてほしい」と語りました。

参加者の感想

参加学生からの感想

私が沖縄に行くのは今回で4回目でした。それまでの3回は私にとって観光が目的で、沖縄の基地問題に自分から関わろうとするのは今回が初めてです。美しい海や島を見て回り、文化を体験して沖縄が好きになった私だからこそ、当事者意識をもち、多くを学ぶんだという気持ちで今回の沖縄ツアーに参加しました。ツアーのなかで一番印象に残ったのは、若い世代、そして次の世代にどうにか伝えようとする沖縄の人たちの姿でした。辺野古の座り込みテントで、現地の方の「本当に毎年、いや毎月でも沖縄に来て現地のことを知ってほしい」と私たちに訴えていた姿が忘れられません。そして、私たちの思いやり予算で整備したという米軍基地に挟まれた道路を車で通ったとき、「私も同世代、次の世代に伝えなければ」という気持ちでいっぱいになりました。 今後私は「皆に当事者として平和問題と出会わせる」という新しい柱とともに、平和教育に携わるために学びたいです。
(県内大学3年生)


平和大会 参加学生の感想

私が今回沖縄での平和大会に参加して一番強く感じたことは、基地問題は他人ごとではないということです。今までも基地問題には関心があり、自分事としてとらえるべきことだと考えてはいたのですが、基地問題と自分の生活が結びつくことはありませんでした。開会総会の時、「わが町を出撃拠点にしない」と、全国で頑張る人々の活動が紹介されました。その時、私の住んでいる県の航空自衛隊基地で、米軍の戦闘機が組み立てられることになっているという話を思い出しました。「米軍基地は全国にあるし、米軍基地でなくても戦闘機が持ち込まれたり、オスプレイや戦闘機が頭上を飛んだりする。そしてそこで事故が起こった場合、米軍によって規制線が張られ、立ち入ることも詳細を知ることもできない」そう思った時、日米地協定の下、いつどこでも日本の主権も私たちの生活も失いえるのだと感じました。沖縄の現状を目の当たりにし、「異常な日米関係」というものを改めて実感しました。自分たちの暮らしを守るために、基地問題についてもっと周りと話をしたいし、もっと学んでいきたいと思いました。(県内大学1年生)