あいち総がかり行動・今後を考える討論会 憲法の価値の中身を語ろう

あいち総がかり行動の今後を考える討論会が、10月30日博物館講堂でおこなわれました。

共同代表の中谷弁護士が、「憲法をくらしと政治にいかす 改憲NO!あいち総がかり行動」結成の経緯と目的から見てふさわしい団体になっているか、個別課題の実現をめざす県内の諸団体の結集の場を目指していたが、戦略がなく場当たり的で、具体的な課題の実現につながらないと指摘し、運動の再構築が必要と提起。これまで憲法を擁護してきた運動の中核だった高齢層の運動からの撤退と、それに変わる層の不在。「憲法守れ」ではなく憲法の価値の中身を語ろうと訴えます。具体的手法を学ぶことも大切と「社会はこうやって変える!コミュニティ・オーガナイジング入門」などの本も紹介しました。

中谷弁護士の問題提起を受けて、討論が行われました。市民運動が市民の共感を得ていない、宣伝をしていても左翼的な人たちが言っていると思われ、聞いていないなどの声や、若者を呼び込む力が我々にないなどの問題意識が語られました。また、気候危機の問題は、若者に関心が高い。沖縄と連帯を。自己責任論に縛られ食料支援が受けられなかった若者が、受け取ることにより呪縛から解き放たれ、運動に参加した例も語られました。新自由主義が貫徹して、劣悪な条件の労働者が多い。市民運動と労働者が結びついていくことが大切という声や、賃上げの運動も誰かがやってくれると組合に入らないなどの発言がありました。

61名が参加して15名が発言。結論はでませんが今後も議論していくことが確認されました。