あいちを戦争の拠点にさせるな! 小牧平和県民集会の成功を

10月29日に予定(12時半~小牧市市之久田中央公園)している、小牧平和県民集会の成功を呼びかけます。

昨年の小牧平和県民集会

岸田政権は昨年末、敵基地攻撃能力保有をする「安保三文書」の閣議決定を行い、日本を軍事大国化しようとしています。その後の動きも活発となっています。6月に米空軍基地で行われた日米拡大抑止協議では、核使用態勢の強化と大軍拡の一体的推進を確認。これを具体化するように、5月にはフィリピン海域で沖縄・普天間基地の米海兵隊ヘリが公然と戦略原子力潜水艦に補給し、B52戦略爆撃機と航空自衛隊の共同訓練が繰り返し行われるなどの異例の事態が生まれています。

8月末発表の2024年度予算概算要求では、軍事費は今年度比約1兆円増の7兆7385億円になろうとしています。この中で、違憲の長射程ミサイル開発・取得費など弾薬の確保に9300億円はじめ、陸海空3自衛隊を一元的に指揮する「統合司令部」の創設や南西諸島に装備や物資を輸送する3自衛隊共同の「自衛隊海上輸送群」も新設。「イージス・システム搭載艦」2隻の建造費、約3800億円なども計上されています。

さらに与党は、殺傷能力のある武器輸出解禁に向けた与党協議を再開。防衛装備移転3原則運用指針変更の閣議決定によって勝手に強行しようとしています。

この敵基地攻撃能力保有の大軍拡の中心に愛知が大きく関わろうとしています。長射程ミサイル開発・生産は三菱重工小牧北工場が一手に行い、南西諸島各地へ配備が計画されています。今年4月に政府との契約では、12式誘導弾の生産として1734億円。同誘導弾能力向上型の開発(地発型、艦発型、空発型のいずれも)に269億円が、さらには高速滑空弾の開発に1194億円が契約されています。愛知・小牧は、長射程ミサイルの生産拠点になろうとしています。三菱重工小牧南工場では、F35戦闘機の最終組み立てが行われ、整備拠点としても活用されています。

また、航空自衛隊小牧基地は、これまでの海外派兵の拠点基地として活用されてきましたが、本格的な戦争準備がすすめられています。7月、小牧基地で米軍が主催する多国籍演習が行われ、日米英仏加濠ニュージーランドの7カ国が参加、空中給油、航空医療後送、航空機動などの米軍との同盟国と一体に戦争訓練が行われています。このような戦争準備でなく、憲法を生かした平和外交こそ戦争回避の現実的な道であることを示し、大軍拡・大増税反対の世論と運動を広げましょう。小牧平和県民集会に、これらの運動を持ちより「愛知を戦争拠点にさせるな!」の声を広げ、集会を大成功させましょう。