敵基地攻撃能力のための部隊に変貌 陸上自衛隊第10師団創立記念行事監視活動

10月15日陸上自衛隊第10師団創立記念行事がおこなわれました。

10/16 戦闘訓練の様子

最初に小銃乱射事件で命をおとした二人の隊員へ黙祷が行われ、師団長は、武器を扱うものとしてあってはならない事、再発防止と信頼回復に努めると語りました。そして、災害救援や国際貢献活動など、内外の様々な任務を遂行するとして、ウクライナ侵攻や中国の東シナ海での活動、食料、金融、などの安全保障に、役割を自ら考え行動する隊員、地域とともに歩む強靭な自衛隊をつくると語り、安保法制のもとで実際に任務に従事する若い力が必要、知り合いに自衛隊に入るよう勧めてほしいと付け加えました。

式典の後、装備品展示がおこなわれ、バイクで走り情報を収集する、第10偵察隊や、車両同士で電波を数10㌔飛ばして情報を収集する通信ネットワークシステム、カメラを装備して「戦場カメラマン」のような機能をもたせている小型車両などが紹介され、来年3月に運用を停止する「74式戦車」から榴弾砲の空包が撃たれるとともに、「第10師団は、超音速ミサイルや高速滑空砲の配備が計画されている」とのアナウンスもありました。

続いて模擬戦闘訓練が行われ、ヘリコプターからビルの屋上に降りたレンジャー隊員が壁を伝って降りるところや、大音響で榴弾砲を打ち合う場面、今年はそれに加えて銃撃戦も展示され、「隊員に負傷者が出た模様」と救援車が出動して、担架で運ばれました。

低空飛行を行うヘリ
施設内のポスター

この訓練展示のために一週間前から空包が撃たれ、大きな音に近隣住民は迷惑しています。自衛隊は本当に戦争がしいたいのでしょうか?お借りした女子トイレに、「幸いにも自衛隊は戦争経験がないので、実際に戦争を経験している米軍から学ぶ必要がある」と、米兵らしき人が「敵を倒せ。そして生き残れ。俺の言うとおりにしないと貴様らは戦死だぞ!」と叫んでいるイラストのあるチラシが貼ってありました。