大治町 中学生が自衛隊に職場体験

学校長に中止を申し入れ

昨年10月に大治中学2年の生徒が、自衛隊へ職場体験に行っていたことが判明しました。陸上自衛隊守山駐屯地や航空自衛隊岐阜基地を訪れ、生徒たちの送迎には陸自があたっていたことも分かったのです。この事態に町内の新婦人、年金者組合、教育を良くする会、平和委員会が対応を協議。この問題の事実関係と学校側の真意を確かめるべく、学校長に面会を申入れました。

「今年は自衛隊に行かないからいいんじゃない?」と言う校長と何度も交渉し、8月27日、ようやく面会が実現したのです。当日の話し合いは各団体から8人が参加、冒頭、「自衛隊についての十分な理解がない中学生に、自衛隊の職場体験をさせないよう」との要請を行いました。

校長の認識は「自衛隊は公務員であって、「公務員はどうあるべきかを体験させる」と強調。「体験させる職場がなくて困っている」とも語りました。それに対して「自衛隊が普通の公務員か」「職場がないから自衛隊に行かせる発想はおかしい」と問いかけると、「それでは職場を紹介してほしい」と職場体験先に苦慮しているとはいえ、開き直りとも取れる言葉です。来年以降についても、「やらないとは言い切れない」との返答でした。申し入れ後のまとめでは、「今後も学校と自衛隊の動きを注視していく」と申し合わせました。