若者は平和を望んでいる 青年・学生部が憲法アンケートを実施
青年・学生部は、5月3日名古屋駅ナナちゃん人形付近にて「若者100人憲法アンケート」を実施しました。道行く若者は憲法についてどう考えているのか、意識調査を行うものです。今年で24回目の実施です。若者108人が回答し、平均年齢は19.0歳でした。
【結果・考察】
「憲法についてどう思うか?」に対して「変えるべき・どちらかといえば変えるべき」17.6%、「変えるべきではない・どちらかといえば変えるべきではない」が23.1%、「わからない」59.3%という結果でした。「変えるべき」ところは「9条」「自衛隊の存在」などがありました。一方、「変えるべきでない」とした理由には「今の生活で十分」「困っていないから」という意見がありました。
Q2「9条についてどう思うか?」という問いに対し「変えるべき(以下「どちらかといえば」を含む)は13.0%、「変えるべきではない(以下「どちらかといえば」を含む)」は61.1%と「変えるべきでないが(同)」大幅に上回りました。理由には「戦争をしたくない」「戦争すると必ず傷つく人がいるから」「平和でいたい」などの意見が多く聞かれました。変えるべきとした人の意見は「他国が攻めてきた時のため」「周りの国に合わせるべき」などがありました。
Q3「9条第2項についてどう思うか?」との問いには、「変えるべき(同)」14.8%、「変えるべきでない(同)」46.3%、「わからない」38.0%という結果でした。変えるべき理由は「自衛隊の明記」との意見がありました。変えるべきでない理由は「どんな理由があっても戦争はよくない」「税金の無駄」との意見がありました。
Q2Q3では、「変えるべきではない(同)」は年々増加しており、今回は過去10年で最多の割合でした。若者の中に「戦争はよくない」「9条=平和」というイメージが浸透しており、「9条を変えると戦争につながる」という、戦争への危機感を感じている人が多いのではないかと思います。また、Q1で憲法を変えるか分からないと回答した人も、9条は変えるべきではないと考える人が多くいることが読み取れます。
Q4の「あなたは投票に行きますか?(18歳未満の方は投票権を得た場合)」の問いでは年齢にかかわらず「行く」76.9%、「行かない」が22.2%でした。「権利があるから」「社会に貢献したいから」と約8割が投票に行くと答えました。しかし、実際の選挙の若者の投票率と比べると、かい離があり、興味関心があっても実際の投票行動にはつながっていないと言えます。
Q5の「平和のためにできることがあったらやりたいですか?」の問いには、「積極的にやりたい」「少しくらいならやりたい」と答えた人は91.6%に上りました。多くの若者が平和の取り組みに関心があることが分かりました。
今回のアンケートで「9条改憲=戦争につながる」と考え、戦争より平和を望んでいる若者が多いことがわ分かりました。
また、安倍政権は2020年の改憲を目指していますが、自衛隊の明記を望む声は少なく、改憲の必要はないと考えている若者が増えている実態が読みとれました。
今回の結果で示されたような若者の声を社会に広げていきたいと思います。(青年・学生部)