あいち平和のための戦争展 今年の見どころ紹介

次の世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えるために、8月15日~18日まで、「あいち平和のための戦争展」を名古屋市民ギャラリー矢田で開催します。今年で27回目になります。見どころを紹介します。

愛知空襲展

爆弾投下数では1番多く投下された愛知県。それは、三菱重工、中島航空機、川崎重工、そして豊川海軍工廠など軍需産業の集積地だったことからです。名古屋や半田の空襲とともに、模擬原爆投下の春日井や豊田など当時の実態に迫ります。

平和文化のつどい

人業劇団ひらき座『猫は生きている』

18日。1945年3月10日の東京大空襲。東京は2時間で10万人が犠牲となりました。東京大空襲を記録する活動を丹念に続けられている早乙女勝元さんと、力強いタッチの絵画の田島征三さんの力で1973年に生み出された絵本「猫は生きている」を人業劇で上演します。

本物の「ぞう列車」が走って70年記念

17日。・・・合唱「愛知子どもの幸せと平和を願う合唱団」1949年6月に初めての「ぞう列車」が走ってから70年。今年を「ぞう列車」70周年記念イヤーとし、愛知6か所をはじめ、全国各地でコンサートが行われます。

講演会「ジャーナリズムと憲法」望月衣塑子さん(東京新聞記者)

17日:映画「新聞記者」で大注目の望月さんが見出しの内容で講演します。

映画『女を修理する男』

16日・・・一人の医師の勇気ある行動が世界を動かし4万人以上の性暴力被害女性を治療した──2018年ノーベル平和賞受賞!コンゴ人婦人科医のデニ・ムクウェゲ医師を追ったドキュメンタリー。

注目の展示

●知多の軍事基地と軍需工場 戦争期、知多半島では半田市で戦闘機の生産と、美浜町、南知多町に旧日本軍の基地がありました。軍需工場では多くの市民が動員され、空襲ではその犠牲にあっていきました。

●戦災樹木 空襲によって被災した樹木が、傷跡を残しながら、よみがえって生き続けていたり、戦後になって枯れ果て根元だけが残っていたりと、戦災樹木の受難を紹介します。

●大府飛行場における中国人強制連行 かつて大府市にも飛行場があったことをご存じでしょうか?そこでは中国人が強制連行され労働に従事していました。その実態を展示します。

●仏教の戦争協力 「不殺生」(殺してはならない)という、教えの仏教が、なぜ人を殺す戦争に自ら協力していったのでしょうか?残された資料から、一緒に考えていきましょう。