3000万署名で改憲発議阻止 あいち1万人アクションに3000人
日本国憲法公布から72年の11月3日、「安倍9条改憲NO!3000万署名」で安倍政権の改憲発議を止めようと、東京の1万8000人、大阪での1万2000人など全国で集会・デモが取り組まれました。愛知でも、栄・矢場公園での集会・デモをはじめ、県内各地で「あいち1万人アクション」がくり広げられています。
矢場公園で行われた「アクション」は、第1部では2006年に志賀原発2号機運転差止判決を出した元金沢地裁裁判長の井戸謙一氏、第2部に慶応大学名誉教授の小林節氏をメインスピーカーに、プレ企画に500人、第1部1000人、第2部1500人ののべ3000人が参加して行われました。「みんなで語ろう」と銘打ったプレ企画では、「戦争は最大の健康破壊、人権侵害」(保険医協会)、「食事はごはんとタクワンだけ。生活保護基準の切り下げは他の基準にも影響」(反貧困ネットワーク)と、各分野の人たちが命・くらしについてトークをつなぎます。
「平和と暮らし・人権を守る」をテーマにした第1部では、井戸氏が原発問題でスピーチ。「福島以降司法は変化の兆しを見せたが、現在は福島以前に戻った」と、司法の姿勢をチクリ。「原発の安全神話・必要神話・低コスト神話がことごとく嘘であることがはっきりした」と糾弾して、「全ての原発が止まっても市民生活に影響はなかった。再生可能エネルギーも増加している」と訴えました。
「憲法9条改憲NO!」がテーマの第2部に登場した小林氏は、「安倍改憲」を「筋の悪い改憲論」とバッサリ。改憲議論で野党に代案を求める安倍首相には「代案は現在の9条を正しく使うこと」。野党にも注文をつけます。「意見が違ってもくっついている与党連合。野党も英断すべき」。その後の青年との対話の中でも、「何はさておいても9条です」ときっぱり。
1部、2部の集会の後、子育て世代が「ゆったり」、サウンドカーを先頭に「にぎやかに」、夜はキャンドル掲げて「光の行進」と、それぞれのコースに分かれて、「9条改憲NO!」をアピールしました。
「ゆったり」デモで元気にアピール
第1部集会後は、サウンドデモ、ゆったりデモが行われました。
ゆったりデモは、若いママと子どもが参加することを意識して計画されたものでしたが、残念ながら、集会会場で開催したママのブースにとどまってしまい想いは実現しませんでした。しかし参加者はみんな元気で、天気も良く家族連れなどで賑わう街を、栄までアピールして歩きました。
特に守山から持ち込んだ80センチ角程のボードに「若者を戦場におくるな」と一字々文字をいれたパネルは注目度抜群。道行く人の視線を感じて、気分よく歩きました。
「光の行進」で色とりどりのアピール
第2部集会の後は『キャンドルデモ』が行われました。2016年韓国で100万人の市民が参加し、朴槿恵大統領を退陣に追い込んだ『ろうそく革命』のようにキャンドル(ペンライト)で「憲法まもれ」の声を示そうと、約1000人が栄の街を歩きました。
日が沈み暗くなった街に色とりどりのライトが輝き、沿道から写真を撮る人が多くいました。途中、中学生のグループがプラカードとライトを受け取り行進者に向かって笑顔で手を振る姿もありました。