日米統合防災訓練 米軍・自衛隊主導の防災訓練の異常
申し入れでは、南海大地震対策というのであるならば、何よりも自治体・消防が中心となって対処していく必要があるにもかかわらず、実際には、米軍・自衛隊が中心になっているのが実態です。災害出動が関係自治体からの要請を前提にする自衛隊法に反するものではないかと指摘しました。また防災訓練は、戦闘訓練と表裏一体であるという問題を指摘しました。専門家からは、「東日本大震災に出動した米軍と自衛隊に武器を持たせれば、そのまま有事に転用できる」としています。
高橋理事長は、「防災訓練に、米軍が参加することは異常だ。中止するべきだ」と要請しました。防衛省東海支局の担当者は「ご意見は、本省に伝えます」と応じました。
これに先立つ18日、日米合同防災訓練を受け入れる蒲郡市に地元のメンバー4人で申し入れを行いました。三河港11号岸壁に空母「いずも」を接岸し、市の水槽車に真水を給水するという訓練です。見学会を企画し、最寄り駅から岸壁近くまでバスで送迎するとのことでしたが、コロナウィルスにより、中止となりました。
訓練当日雨が降る中、訓練は見られませんでしたが、蒲郡市の水槽車が「いずも」の隣に置いてありました。黒々とした「いずも」は威圧感がありました。
防災訓練に自衛隊と米軍が参加することがありますが、自衛隊・米軍の本質を忘れてはなりません。市民の安全を守るのは自治体・消防組織です。