原爆展「原爆と人間」展に8000人 金山駅コンコース内で開催

8/19 金山駅

愛知県原水爆被災者の会(愛友会)は8月19日、20日、名古屋市の金山総合駅構内のイベント広場で原爆パネル展を開催し、2日間で8000人以上の市民が鑑賞しました。

会場には、日本被団協が作成した「原爆と人間」のパネルと、広島の被爆者と広島市立基町高校の生徒が取り組んだ「次世代と描く原爆の絵」を展示しました。金山駅は名駅についで一日の利用客が多い駅です。多くの通行人が、パネルや絵画が展示されているのをみて、引き込まれるように鑑賞していきます。

今回で10回目の開催となりましたが、毎回多くのドラマがあります。ある男性は、パネルや絵画を真剣なまなざしでみていました。どんな思いをもっておられるのだろうと近づいてみたら、涙ぐんでおられ、会場から立ち去るときも名残惜しそうに去っていかれました。

子どもに、この絵はねと語りかけながら一緒に鑑賞する親子連れも多くみられることや、年齢や性別、姿格好など関係なく、多くの市民が訪れます(人は見かけで判断してはいけないと痛感します)。被爆の実相を伝える力を持っていると強く思いました。

8/19 金山駅

なぜ原爆が投下されたのかのパネルを見る方も多かったのではと個人的には感じました。広島出身という方が、祖母(非被爆者)からもっと早く日本が戦争をやめていれば原爆が落とされることもなかったと聞いていたと話をしてくれました。

日本政府に禁止条約への参加を求める署名に自ら署名される方も多く、「何度見ても胸が痛みます。高校生が被爆者から聞き取って描いた絵。想像さえ難しい惨状をよく残してくれたと思います。私たちが次の世代に伝えていかねば」との感想も寄せられました。