愛友会60周年のつどい 被爆者運動と被爆者の苦しみの歴史を心に刻む
3月3日、愛友会60周年のつどいが行われました。
つどいには、愛知県内の被爆者や支援者だけでなく、静岡、岐阜、三重、石川、福井の被爆者も駆けつけられ、総勢100名を超える方が参加されました。
はじめに、愛友会の恩田理事長からあいさつがあり、続いて愛知県知事、名古屋市長からのメッセージが代読されました。つどいには、県内から多くの首長や団体からメッセージが届いていました。
被爆2世で愛友会副理事長の大村さんが60年の歩みを紹介されました。愛友会60年の歴史は、愛知の被爆者運動の歴史そのものであり、またそれは被爆者の苦しみの歴史でもあると考えさせられました。
また、緑区原水協の沢田啓子さんが峠三吉の詩集より「仮繃帯所(かりほうたいじょ)にて」、長崎で被爆した子どもたちの作文を集めた「原子雲の下に生きて」より辻本一二夫の手記を朗読されました。朗読を聞きながら、普段は何気なく付き合っていても、今日ここの集まってみえる被爆者の方たちは、詩や手記に残されているような悲惨な場所にいたのだということを改めて思い返すことができました。
支援団体などからのあいさつがあった後には、昼食を取りながら歓談をし、各地域・各県の被爆者や2世・3世からスピーチが行われました。その後、愛友会副理事長の金本さんのピアノ演奏、紅玉さんの講談「山内一豊出世の馬揃え」が披露されました。
最後に、「長崎の鐘」「原爆許すまじ」を全員で合唱し、閉会となりました。