北区連絡会 屈辱的な地位協定の実態を学ぶ

大軍拡・大増税NO!北区連絡会は、愛知県平和委員会の城下さんを講師に9月14日、地位協定についての学習会を開催しました。

今秋には衆議院総選挙が間違いなく行われます。今回の学習会は、名古屋市議会で地位協定の抜本的改定を求める意見書決議をあげるための運動を北区でも盛り上げるために開催しましたが、総選挙でも地位協定を改定させる世論をつくりあげることは大切なことであるし、緊急課題でもあると城下さんのお話を聞いて痛感しました。

日米地位協定は「全土基地方式」の原則に立ち、運用の全権は「日米合同委員会」の密室にゆだねられ、国会も関与できません。

城下さんは、米軍基地を提供・返還する手続きが米軍に都合のよいものになっている、米軍基地や米軍の行動が日本の法律の規制を受けない仕組みになっている、様々な特権が米軍や米兵・軍属に与えられているという実態を、地位協定の一つ一つの条文から、わかりやすく説明されました。日本はどうしてこんな屈辱的な実態を受け入れているのか、憤るばかりでした。

城下さんは、自衛隊が海外に基地を展開しているジブチとの地位協定のことを講演のはじめに紹介されました。日本は2009年、自衛隊が拠点を置くジブチと地位協定を結びました。公務中かどうかにかかわらず、日本側が刑事裁判権を持つと定めているという「治外法権」的な地位協定です。屈辱的な地位協定を他国に対して締結させる日本政府の姿勢に、私は恥ずかしくなりました。

安保条約の廃棄を目指すためにも、まずは、地位協定の酷さを市民に広げていきたいと思います。