青年・学生部 若者憲法アンケート 9条変えるべきでない多数となる
日本国憲法施行から78年をむかえた5月3日、青年・学生部は、「若者100人憲法アンケート」を実施しました。今年で30回目を数えます。
名古屋駅ナナちゃん人形付近で街ゆく青年に声をかけ、参加者8人で約2時間半かけて50人(うち1名はネット)から回答を得ました。平均年齢は20・15歳でした。
「Q1今日は何の日?」に対して「憲法記念日」と回答したのは23(46・0%)でした。
「Q2憲法についてどう思うか?」に対して「変えるべき(以下、どちらかといえばを含む)」が17(34・0%)、「変えるべきではない(以下、どちらかといえばを含む)」が13(26・0%)、「わからない」が19(38・0%)という結果でした。
変えるべきとした人の中で、どこを変えたいかを問うと「税金」「同性婚」などが挙げられ、変えるべきでないとした人の意見は「今に不満はない」「問題は起きていない」でした。
「Q3 9条についてどう思うか?」に対し「変えるべき」7(14・0%)「変えるべきではない」は32 (64・0%)「わからない」11 (22・0%)でした。
変えるべき理由として「自国を自力で守る力が必要」などの意見が聞かれました。変えるべきでない理由は「戦争したくない」「歴史をくり返すのは良くないから」「平和がいちばん」などがありました。
「Q4 9条第2項についてどう思うか?」は「変えるべき」10(20・0%)、「変えるべきでない」23(46・0%)、「わからない」17(34・0%)という結果でした。
変えるべき理由として「防衛のためならやむを得ない」との意見がありました。変えるべきでない理由は「戦争になってほしくないから」「どこの国も戦力を持たなければ戦争にならないから」との意見がありました。
「Q5 核兵器についてどう思いますか?」は「増やすべき」0(0・0%)「無くすべき」35(70・0%)「今のままでよい」12(24・0%)「日本も持つべき」3(6・0%)という結果でした。
「Q6 核兵器禁止条約について、日本政府はどうするべきだと思いますか?」は「批准するべき」30(60・0%)「批准するべきではない」8(16・0%)「その他」10(20・0%)という結果でした。
「Q7 平和のためにできることがあったらやりたいですか?」の問いには、「積極的にやりたい」15(30・0%)、「少しくらいならやりたい」33(66・0%)、「あまりやりたくない」1(2・0%)、「やりたくない」1(2・0%)でした。ほぼ前向きな回答でした。





今回のアンケートから、改憲の是非以前に、権力を縛るという憲法の本質が理解されていないことがわかりました。
政府は、敵基地攻撃能力を認め、殺傷能力のある武器輸出を解禁し、防衛費を増額していますが、若者は戦争に巻き込まれることを望んでいません。また、日本政府は若者の声を聞き、核兵器禁止条約に批准するべきです。
平和を望む若者と一緒に、今回の結果で示されたような若者の声を社会に届けていこうと思います。
今回のとりくみに対して、報道各社の皆さんの取材協力をいただいたことに、この書面を通してお礼申し上げます。