憲法施行77周年記念市民のつどい 改憲の真の狙いを伝えよう

5/3 名古屋市公会堂

5月3日、名古屋市公会堂で憲法記念日「市民のつどい」が開催され1700人が参加しました。

愛知県弁護士会会長伊藤倫文氏の挨拶に続き、神田香織さんの講談「はだしのゲン」。臨場感あふれる迫力ある公演に会場は圧倒されました。

2022年11月3日の「県民のつどい」の時、鶴舞公園内での宣伝・署名行動への、指定管理者からの妨害があった件で「他の公園利用者の迷惑とならない態様での宣伝・署名活動は条例上の禁止行為に該当しない」と指定管理者の誤りを認めさせた経緯について、自由法曹団の伊藤勤也弁護士から特別報告がありました。

二部の講演は、東大准教授斎藤幸平氏の「奪い合いの経済から 分かち合う未来へ」。斎藤氏は、経済思想のあり方を変えないと、第3次世界戦争に巻き込まれると指摘しました。弱者から奪うのが資本主義であり1%の人が66%のCO2を排出し自然を商品化している。経済活動に必要なレアメタル(コバルト・ニッケル・リチウム・ネオンなど)の多くはラテンアメリカ、アフリカにあり、資源をめぐる帝国主義的な争いが激化していると批判しました。そして、先進国による土地や資源の独占は、資本主義そのものの問題であると言い、コモン(普通、共同)が社会にあふれる連帯的社会様式を、経済、環境、平和とリンクさせて語ることを呼びかけました。

閉会の挨拶をおこなった名古屋大学名誉教授の杉浦一孝氏は、改憲について各種の世論調査の結果を示しながら、設問の仕方で数字は変わるので改憲に前向きな政党の真の狙いを知らせようと呼びかけました。

閉会後、総がかり行動が呼びかけ「憲法守ろう」「自民党政治を終わらせよう」と、若宮までデモ行進をしました。