あま東部・平和のしゃべり場 軍隊の理不尽、戦争の残酷さ

終戦間近のビルマ戦線、敗走に敗走を重ね連合軍に追いつめられる日本軍。『きけ、わだつみの声』に収録された戦没学徒の手記をもとに、1950年に作成された映画「きけ、わだつみの声」――あま東部平和委員会は、6月15日に開いた「ピースカフェ・平和のしゃべり場」で、被爆・戦後80年の取り組みとして本作を上映しました。

作品全体が重く暗く、観る側の気持ちも沈んでいきます。転進命令の発せられた部隊では、傷病兵は置き去りにされ、指揮官らは逃亡するのです。原作の手記にも、「戦病死」が多く見られました。そんな彼らの末路が置き去りというのは、何と酷いことでしょう。この日の参加者は5人と少ない人数の上、上映後の感想にも声が出ませんでした。