高江への愛知県機動隊派遣違法訴訟 第4回口頭弁論行われる

5月14日、高江への愛知県機動隊派遣違法訴訟の第4回口頭弁論が名古屋地裁で行われました。今回の弁論では、森弁護士による住民監査請求と適法性を、また篠原弁護士は違法な警備活動と人権侵害の実態を主張し、原告の大瀧さんによる道路検問などの違法性を口頭陳述しました。

篠原弁護士は、違法な警備活動と人権侵害の実態として、①車両の違法検問、②力ずくの住民排除、③違法な道路封鎖、④テントの強制撤去、⑤無差別な監視、⑥不当な逮捕拘留、⑦取材妨害、⑧権限外の行為、⑨差別発言の角度から主張しました。とりわけ⑨の差別発言では、2016年10月18日に抗議行動に対して、大阪府機動隊の巡査部長が罵倒を尽したあと、最後に「土人が」と吐き捨てた。同巡査部長は、抗議参加者が別の機動隊員たちに押さえつけられたとき、わざわざ近寄ってきてわき腹を殴り、足を3回蹴った。同日、同じ現場で、大阪府機動隊の別の巡査長が「黙れこら、シナ人」と市民を挑発している。などの事実を裁判の場で明らかにしました。

同じ憲法の下での行為と思えない実態は、絶対に許すことはできないし、この事実を許せば、今度は私たちにこの権力の刃が襲いかかってきます。まさに沖縄の問題ではなく日本全ての問題だということです。次回裁判は、7月25日11時からです。