石垣島・与那国島平和ツアー すすむ島の軍事要塞化

愛知県平和委員会は、安保破棄県実行委員会と共催で8月23~26日に石垣島・与那国島平和ツアーを開催。定員いっぱいの30人が参加しました。参加者のうち、チラシの折り込みによる一般参加者が16人もあり、沖縄、石垣への思いの強さを感じます。
ツアーでは、「石垣島の平和と自然を守る市民連絡会」の宮良さん、藤井さんを講師に、軍事要塞化する島の実態を学びました。
まずは昨年開設された石垣島陸自駐屯地です。12式地対艦誘導弾の配備、ヘリの離発着も可能となる訓練施設整備、戦闘訓練施設を設置するための拡張工事など、島の軍事要塞化がすすめられている現状の一端を目にしました。その一方で、軍備増強に抗う住民投票を求める運動が起きていることや、山里節子さんの戦時体験談など、勇気と希望が持てるお話も聞くことができました。
与那国島では、「沿岸警備のため」に配備された陸自駐屯地のはずですが、いつのまにかミサイル配備や港湾施設の新たな建設、レーダーの設置などに拡大しています。小さな島で目に見える形の動きを間近に見ることができました。

元自民党町議の小嶺さんからの、「経済効果のために陸自配備と言うが、大手ゼネコンに仕事が回されるだけで経済効果は何もないと断言できる」との話は説得力があります。そして、愛知で生産された長射程ミサイルなどが南西諸島に暮らす人たちを苦しめるという構図を私たちは忘れてはいけないとも議論しました。
参加者は「石垣や与那国ばかりが苦しめられているという実態を許してはいけないし、その雰囲気に私たちは慣れてはいけないと思った」「現地でたたかう、山里さんや小嶺さんに勇気をもらった。あきらめてはいけないと思った」など交流が深められました。