東南海地震慰霊式 過ちを繰り返さぬよう憲法を全力で守る

12/7 名南ふれあい病院

12月7日(土)県平和委員会は、医療法人名南会、国民救援会名古屋南支部とともに2019年東南海地震犠牲者追悼式を開催しました。

この追悼する集いは、1944年12月7日に起きた東南海地震によって三菱重工名古屋航空製作所で戦闘機を製造していた関係者約60名と韓国から強制連行され、日本で働かされていた韓国人6人の多くの方が犠牲となった問題について開催しているものです。

工場跡地であった日清紡に1988年追悼碑を建立してから31年、名南ふれあい病院に移設して7年が経過しました。今年の集いには、ご遺族をはじめ、立憲民主党、日本共産党、社民党、、朝鮮総連名古屋南支部からあいさつ、メッセージが寄せられました。

今年は、遺族のご兄弟である八木さん長江さんの参加とともに、当時学徒動員で三菱で働いていた神野さんが初めて参加していただきました。神野さんは「ここに来ると亡くなった同級生のことを思い出すと同時に、挺身隊の子たちのことを思い出す。韓国に住むおふくろさんはどんな思いだったかと思うとかわいそう」と話します。

元工員であった村松さんは、「犠牲者はたんなる地震・震災の犠牲者ではありません。戦争の犠牲者です」と戦闘機生産のため、工場の多くの柱を取り払い、がゆえに地震にもろくなっていたことを語りました。そして「過ちを繰り返さぬよう憲法を全力で守る」と決意を語りました。

閉会のあいさつで高橋理事長は、「戦争が無ければ犠牲もなかった。再び起こさないためには記憶することが大切で、民衆は記憶を武器に闘わないといけない」と訴えました。
地震が起きた13時36分に黙祷をし、参加者全員が記念碑に献花をしました。