瀬戸市平和委員会総会 浅尾大輔さんが講演
10月12日(土)瀬戸蔵多目的ホールで、瀬戸市平和委員会総会が行われました。33名の参加でした。2名の方に賛同者になっていただくことができました。カンパも7200円ありました。
ちょうど日本被団協がノーベル平和賞を受けたところでもあり、運動方針などが承認されました。数値目標も決めたので、みんなで頑張っていきたいと思います。
浅尾大輔さんの講演は、ズーム録画で、「愛知県の僻地医療の危険から考える平和――小説『立春大吉』を手がかりに」というテーマでのお話でした。
この小説は「ないないづくしの地域医療で住民が立ち上がったことを多くの人に知って欲しい」という思いで書かれたそうです。日本の政治は住民にこんなに酷いことをするのか、と怒りが湧いてきました。
その上で平和の問題を語り始めた浅尾さんは、イスラエルのガザ侵攻、ジェノサイドについて痛烈な批判をします。「なにより、国際社会がこの状況を見て見ぬふりをしている態度は、許されざる問題」と断罪し、設楽地区の医療の問題に踏み込みます。「地域医療がなくなれば、それは即、命にかかわる問題であるにもかかわらず、見ぬふりをして見捨てていく現状は、当然、ガザと直接比較することはできませんが、同じ構造にあると感じます。そして、この同じ構造にいる私としては、ガザのジェノサイドを許さず、平和を求めていかなければならないのです」と話しました。平和とは民主主義であり、自由平等であるのだと考えさせられました。
感想の一部を紹介します。
○北設楽郡の医療、介護の大変な現状がよくわかりました。地域医療をつぶしてきた町長の横暴なやり方に腹が立ちます。
○浅尾さんのお話は、直接「平和」問題とかけ離れたような内容のように思われるのですが、金のない、権力のない人たちは、同じ人間としての「基本的人権=生きる権利」がないがしろにされているという点が共通するのだと感じました。
○『しんぶん赤旗』の連載『立春大吉』を楽しく読んでいました。若い女性町議夫婦と高齢者が交流しながら地域医療を守るために奮闘する姿がダイナミックに描かれていたと思います。日本医療の貧困とガザの悲惨な状況が、孤立の感覚でその根が繋がっているとの指摘は鋭い視点と感じました。日本社会はここ数年の極端な軍拡で、医療・介護の貧困が急速に進んでいると思います。戦争の準備ではなく平和の建設に力を尽くすことが、人間らしく生きる社会を切り開くのだと改めて思いました。