原水爆禁止世界大会結団式
7月27日、2019年世界大会の愛知県代表団結団式が民主会館で行われました。台風が直撃していることもあり、参加者が少ないのではと心配されていましたが、世界大会参加者でない人も集まり、60名の参加となりました。
式の前には学習会が開かれ、県原水協代表理事の大村さんを講師に核兵器禁止条約の現状やこれから核廃絶運動をどう広げていくかなど学びました。
被爆2世である大村さんは、まず被爆者であるお父さんの話をされました。軍に所属をしていた大村さんのお父さんは、長崎に原爆が投下された翌日の8月10日に「残務整理をせよ」との命令で市内へ入り、1週間ほど活動したといいます。当時は「原子爆弾」という情報はないので、ガスマスクをつけ、その下に石鹸水をしみこませた布を当てて作業したそうです。あまり当時の話をしないそうなのですが、「におい」が忘れられないと語っていたそうです。真夏の暑い中、腐乱した死体の「におい」が強烈に記憶に残っているのではないかと大村さんは話されました。
また、今年の世界大会は来年2020年のニューヨークでのNPT再検討会議、それに合わせて開催される世界大会とつながっている重要な大会になる、核兵器禁止条約を力に核兵器のない世界を実現させようと語られました。
結団式では、今年の参加者の特徴として、全参加者の半数以上が40代以下と若い世代の参加者が多いことが紹介されました。また、愛知県代表団の団長として沢田昭二県原水協理事長が選ばれました。