平和憲法を捨てていいのか 平和を語る八月名古屋集会

8/15 民主会館

2022平和を語る八月名古屋集会が、ジャーナリストの丸山重威さんを講師に迎え開催されました。丸山さんは、共同通信退職後、関東学院大学で教鞭を執られ、現在はJCJ(日本ジャーナリスト会議)本部運営委員として活躍されている方です。

今、岸田内閣を困らせているものとしてウクライナ戦争、台湾危機、円安、スタグフレーション、コロナに改憲反対運動、統一協会問題、国葬反対運動、内閣支持率低下、これらはみんな安倍政権以来の宿弊です、と丸山さんは語り始めました。

ウクライナ戦争をめぐって、なまじっかの軍備はかえって危険といえる状況も見えています。ロシアの責任だけでなく、アメリカのこの間の対応や、軍備の更新が戦争の原因になるしまつであります。日本の執るべき道は憲法9条でたたかうことです。

米国に従うだけの日本外交も問題です。岸田政権になっても変わっていません。ペロシ米下院議長と会わなかった韓国大統領の対応の方がよほど賢明です。「台湾有事」などといって日本が動いてはいけません。

8/15 民主会館

核抑止論は誤りです。この夏は、核兵器禁止条約と核拡散防止条約二つの大切な国際的取り決めの討議が進んでいます。8月6日湯崎広島県知事は次のように演説しました。「地球温暖化は200年、パンデミックは2年超かけて、人類の持続可能性に疑義を突きつけました。核兵器は誰かがボタンを押せば、人類の持続可能性は30分かもしれません。

かつて2016年にオバマ政権が核の先制不使用宣言を検討した際、日本政府の反対を最大の要因として宣言を断念したと言うことまでありました。

自民党はこの間「壊憲」から「改憲」へと動いています。「私の政権では憲法改正に手をつけることはない」といった池田勇人元首相が率いた「宏池会」の伝統を棄てたと思えるような状況です。

丸山さんはこの後も、幣原喜重郎の憲法九条案をマッカーサーが受け入れる話から、沖縄と原発の話、さらにはジャーナリズムが今日抱えている問題など縦横に語り、77年目の8月15日に話せてうれしいと結ばれました。